利用の手引き


岩手医科大学動物研究センター利用手引き

1.動物研究センター(矢巾)の概要

1)飼育動物

  飼育可能な動物種はSpecific Pathogen Free(SPF)マウスとラット、クリーングレード以上のウサギです。その他動物種(スンクス、モルモット、ハムスター、スナネズミ、等のクリーン動物)についても飼育室の空き状況によって飼育可能です。また、Conventional(CV)区域において、ウサギ以外の動物でも受け入れ可能な場合があります。動物実験計画書を作成する前に、センター受付へ相談して下さい。

2)実験動物の飼育条件

    ・マウス:SPFに準じた(クリーン)飼育

    ・ラット:SPFに準じた(クリーン)飼育

    ・ウサギ:SPFに準じた(クリーン)飼育

     飼育室の照明は12時間明?12時間暗のサイクルです。タイマー制御で7:00に点灯し、19:00に消灯します。

3)微生物モニタリング

 マウスとラットについては、簡易検査による微生物モニタリングを行う予定です。また、獣医師が必要と判断した場合には、精密検査を行います。微生物による汚染が確認された場合には、センター長がそれぞれの汚染状況により動物の隔離飼育または殺処分を要請しますので、協力をお願いします。なお、受精卵移植・帝王切開によるクリーンアップは将来対応予定です。

4)利用時間

   矢巾キャンパス校舎管理に準じます(学生・教職員・その他〈来学者〉により異なる)。

  @ センター利用時間は原則として、平日7時〜22時、第1・4土曜日7時〜17時とします。ただし、動物飼育室は19時〜翌7時までは消灯するので、その間は極力飼育室へ出入りしないようにして下さい。

   A センターへの出入り口は渡り廊下と接続する正面玄関一ヶ所のみで、入館するためにはIDカードが必要です。

   B 利用時間外に入館する必要があり、IDカードを忘れた場合には、中央監視室へ申し出て下さい。

   C 利用時間内であっても、空調メンテナンスのために利用制限を行うことがあります。

5)エリアの衛生グレードについて

   一般に実験動物は動物種によってSPFのグレードが異なるため、動物研究センターでは飼育動物によって動線をハード的に分けています。

《清浄エリア》

  1F:小動物飼育室、洗浄倉庫

   2F:実験室、手術室

《CVエリア》

  1F:CV動物飼育室、洗浄室

  2F:該当なし

《一般エリア》

  1F:受付、倉庫1、トイレ

  2F:セミナー室、スタッフルーム、検査室、トイレ

  また、清浄エリアではさらに部屋によって清浄度を変えて管理します。動線をソフト的に分けますので、センターの指示する動線を守るようにして下さい。

 6)センターに関する問い合わせ

   ・利用時間内は先ず受付(内線5392)へ問い合わせをお願いします。不在の場合には、スタッフルーム(内線5391)へ自動電話転送されます。

   ・利用時間外または電話連絡が取れない場合には、Eメール(in-vivo-sci@j.iwate-med.ac.jp)へ用件をお知らせ下さい。担当者より内線またはEメールで回答します。

 7)異常時の通報

     ・利用時間内は受付(内線5392)または最寄りのセンター職員へお願いします。

    ・利用時間外または受付、センター職員と連絡が取れない場合には、中央監視室(内線5309/5308)へ通報して下さい。

2.動物研究センターの利用手続き

1)利用資格

  岩手医科大学に在籍する教職員、学生を対象とします。ただし、学外者であっても共同研究等のために講座責任者が申請した場合に限り、センター長の判断により利用を許可することがあります。無断同伴は認めません。

2)利用者の登録

  利用登録に際しては、教職員は動物実験講習会を受講して登録者番号(3年間有効)を取得して下さい。学生は各学部で行われる実験動物学講義を受ける、あるいは教職員同様に動物実験講習会を受講して下さい。倫理講習を受講した上で、動物研究センター利用申請を提出することにより、利用者登録されます。

 利用者登録者には、エリア毎の管理扉暗証番号が開示されます。なお、暗証番号は不定期に変更します。

3.動物の発注と搬入

1)生産業者への発注手続き

 動物の発注は動物研究センターで飼育しない場合も含め、動物研究センターに実験動物注文票をEメールで提出する必要があります。実験動物注文票は遅くとも搬入予定日の一週間前には提出して下さい。

  生産業者毎の搬入予定曜日

 日本クレア: 火曜日

 日本チャールス・リバー: 火曜日

 日本SLC: 金曜日

 北山ラベス: 金曜日

-発注の流れ-

 @ 実験動物注文票の提出[実験者]

  ・様式に必要事項を記入する

   ・PDFにファイル変換する

   ・動物研究センターへEメール添付で提出

     E-mail:in-vivo-sci@j.iwate-med.ac.jp

 A 受付番号の通知[センター受付]

   ・発注内容と該当する動物実験計画書との照合

   ・問題がない場合、Eメールで「受付番号」を通知。

 B 用度課へ物品請求[実験者]

   ・WEB発注の場合、物品請求入力画面の使用目的/用途等の欄に「受付番号○○○」を入力。

   ・伝票発注の場合、備考欄に「受付番号○○○」を記入。

 C 動物発注[用度課]

    ・受付番号が記載された物品請求について、生産業者へ発注。

 D 納品検収[センター受付]

   ・納品検収はセンターが行います。

     (納品伝票控えは本部棟事務室メールボックスへ投函)

   ・センターから発注者へ納品の連絡

   ・マウスとラットは検疫室に一時保管

   ・ウサギは飼育室内で一時保管

 E 飼育室への搬入・ケージ収納[実験者]

   ・原則は実験者が行う。

   ・遺伝子改変動物はセンター職員立ち会いの下、実験者が行う。

   ・使用済みの輸送箱はセンターで処分するので、小動物輸送箱は洗浄室前清浄廊下の指定場所へ置く。CV動物輸送箱は廊下<CV>の指定場所へ置く。

4.動物の飼育と実験

-マウス-

1)飼育室

  1階に4部屋あります。

 ・マウス室2〈P1A〉

  遺伝子改変マウスの系統維持、繁殖

   入室にはセンターの許可が必要

   IVCラック(80ケージ):6台

  ジックラック(18ケージ):1台

 ・マウス室1〈P1A〉

  遺伝子改変マウスの飼育

   マウス室2で繁殖させた離乳後マウスの飼育

  マイクロベントラック(70ケージ):2台

   セーフティーラック(42ケージ):2台

   バイオ2000:1台

   クリーンラック(30ケージ):1台

 ・マウス室3

   遺伝子改変マウスの飼育対応

 ・マウス室4

   主に生産業者から導入したマウスの飼育

   遺伝子改変マウスの飼育対応

   クリーンラック(25ケージ):3台

   クリーンラック(30ケージ):2台

   ジックラック(18ケージ):2台

 2)ケージの種類と最大収容数

   ・クリーンS(大):5〜6匹(日本クレア)

    ・クリーンS(中):3〜4匹(日本クレア)

    ・クリーンS(小):1〜2匹(日本クレア)

    ・個別換気ケージIVC:5〜6匹(テクニプラスト)

   ・個別換気ケージ ベントラック:4〜5匹(エデストロム)

 3)飼育管理

    マウスの飼育管理はセンター職員が行います。内容は以下の通りです。

   @ ケージ交換

     ・週一回

     ・水漏れや汚れのひどいものは適宜交換

     ・ケージ交換時、死亡・出産・離乳・過密・感染症及び生死に関わる異常の確認。

     ・ケージ交換を行った棚の清拭

   A 給水瓶の交換

      ・週一回

      ・翌日または週明けの点検時までに枯渇しそうなものは適宜交換。

   B 飼料の補充

      ・ケージ交換時にすべて交換する(マウス室1・2・3)

      ・適宜補充(全飼育室)

   C 交配・離乳

      ・センター職員が行うが、実験者自身が行う場合には事前の申し出が必要。

   D 実験者への報告

      ・死亡、感染症及び生死に関わる異常のみ報告

4)実験

    ・動物の観察はセンター職員による飼育管理の妨げにならないように行って下さい(1室に最大3名)。

    ・実験は事前予約を行った上で、2階の実験室1〜6、OPE1&2室を使用します。センター内で処置を行った動物は、 飼育室へ戻すことができます。

   ・センター清浄区域外へ持ち出した動物は、飼育室へ戻すことができません。

- ラット -

1)飼育室

   1階に3部屋あります。

 ・ラット室1〈P1A〉

   遺伝子改変ラット(内丸での実績なし)の飼育

  ラット用IVCラック(35ケージ):1台

 ・ラット室2

  遺伝子改変ラットの飼育対応

   セーフティーラック(25ケージ):4台

 ・ラット室3

  遺伝子改変ラットの飼育対応

  ラット室2で収容できなくなった場合に運用

  クリーンラック(12ケージ):3台

2)ケージの種類と最大収容数

   ・エコンTPX:1〜3匹(日本クレア)

   ・個別換気ケージIVC:1〜3匹(テクニプラスト)

3)飼育管理

  @ ケージ交換

     ・週一回

     ・水漏れや汚れのひどいものは適宜交換

    ・ケージ交換時、死亡・出産・離乳・過密・感染症及び生死に関わる異常の確認。

     ・ケージ交換を行った棚の清拭

  A 給水瓶の交換

     ・週一回

    ・翌日または週明けの点検時までに枯渇しそうなものは適宜交換。

  B 飼料の補充

    ・ケージ交換時にすべて交換する(ラット室1)

    ・適宜補充(全飼育室)

  C 交配・離乳

    ・実験者の申し出があった場合、交配または離乳を行う。

  D 実験者への報告

    ・死亡、感染症及び生死に関わる異常のみ報告

4)実験

    省略(マウスと同じ)

-モルモット、スナネズミ、ハムスター等 -

1)飼育室

   1階に1部屋(多目的飼育室)あります。

   ・エバック(ラックで温湿度管理可能、マウス30ケージ相当収容):4台

   ・マウスとラットの特殊飼育実験に利用することがあります。

 2)ケージの種類と最大収容数

 マウス

  クリーンS(大):5〜6匹(日本クレア)

   クリーンS(中):3〜4匹(日本クレア)

   クリーンS(小):1〜2匹(日本クレア)

ラット

  エコンTPX:1〜3匹(日本クレア)

 3)飼育管理

   @ ケージ交換

     ・週一回

     ・水漏れや汚れのひどいものは適宜交換

     ・ケージ交換時、死亡・出産・離乳・過密・感染症及び生死に関わる異常の確認。

     ・ケージ交換を行った棚の清拭

  A 給水瓶の交換

     ・週一回

     ・翌日または週明けの点検時までに枯渇しそうなものは適宜交換。

  B 飼料の補充

     ・適宜補充(全飼育室)

  C 交配・離乳

     ・実験者の申し出があった場合、交配または離乳を行う。

  D 実験者への報告

     ・死亡、感染症及び生死に関わる異常報告のみ

 4)実験

     省略(マウスと同じ、要検討)

-ウサギ -

 1)飼育室

    1階CVエリアに1部屋(ウサギ室)あります。

   一方向気流全自動水洗飼育架台(12ケージ):7台

 2)ケージの種類と最大収容数

    基本は自動給水(ボトル給水は可能)

    1羽/ケージ

 3)飼育管理

   ウサギの飼育管理はセンター職員が行います。内容は以下の通りです。

     ・残量が少ない場合の飼料補充

     ・給水ノズルの異常チェック

     ・動物の状態の目視観察

     ・死亡、生死に関わる異常を実験者へ報告(処分は実験者)

     ・ラックと飼育室の清掃

     ・ケージ交換(月1回)

 4)実験

     ・隣接する処置室を利用します。処置室の利用には予約が必要です。

     ・2階の清浄区域内設備利用については応談。

     ・実験のためにセンター外へ持ち出した動物は、飼育室へ戻すことができます。

 5)その他

     ・水洗は4時間毎(6回/日)に自動稼働します。

     ・自動給水と自動水洗のため、通常飼育では飲水量と消化器系異常についての観察ができません。

     ・飲水量、糞便観察が必要な場合を含む特殊飼育については応談。

5.実験室及び設備機器

 実験室1(212室)

  24時間タイマー付き照明

  流し台 1台

  ステンレス実験台 2台

  無影灯 1台

  実験用イス 2脚

  イソフルラン麻酔器(Table Top Laboratory AnimalAnesthesia System:VetEquip社) 1台

  実体顕微鏡 1台

  動物用体重計 1台

実験室2(213室)

  24時間タイマー付き照明

  流し台 1台

  バイオ2000(2列8段) 1台  

  実験用イス 1脚

  ステンレス実験台 1台

   (実験室専有が必要な実験に充当予定)

実験室3(214室)

  流し台 1台

  ステンレス実験台 2台

  ラミナーテーブル(HD-01:興研株式会社)1台

  実験用イス 3脚

  無影灯 1台

  イソフルラン麻酔器(Table Top Laboratory AnimalAnesthesia System:VetEquip社) 1台

  動物用体重計 1台

  精密電子上皿天秤 1台

実験室4(216室)

  流し台 1台

  実験用イス 3脚

  ラミナーテーブル(HD-01:興研株式会社)2台

  無影灯 1台

  イソフルラン麻酔器(Table Top Laboratory AnimalAnesthesia System:VetEquip社) 1台

  動物用体重計 1台

実験室5(206室)

  流し台 1台

  実験用イス 4脚

  ステンレス実験台 2台

  無影灯 1台

  イソフルラン麻酔器 1台

  防音パネル(2グループの実験者が使用する場合に使用) 1台

実験室6(205室)

   実験室または小動物飼育室(実験室空調)

  当面はセンター管理の清浄倉庫として使用

   24時間タイマー・調光機能付き照明

   流し台 1台

CT室(210室)

   歯学部オープンリサーチ・プロジェクトで導入された小動物用CTスキャナーを設置

  Laboratory Micro CT Scanner eXplore RS80(GE社製)

  [従来通り、利用申請書の提出・認可が必要]

  ステンレス実験台 1台

  流し台 1台

画像解析室(211室)

  歯学部オープンリサーチ・プロジェクトで導入されたリアルタイムin vivoイメージングシステムを設置

  IVIS Imaging System(住商ファーマ)

  麻酔器(イソフルラン) 1台

  バイオ2000(2列8段) 1台

  [従来通り、利用申請書の提出・認可が必要]

・X線照射室(208室)

    軟X線撮像装置を設置、X線照射装置は未移設(内丸)

  SOFTEX M-100W(ソフテックス)

   [医学部血液内科学講座と病理学講座(病理病態学分野)の管理機器]

  流し台 1台

  ステンレス実験台 1台

  実験用イス 1脚

培養室(207室)

  クリーンベンチとCO2インキュベータを将来設置予定

   当面は空き室

  流し台 1台

  ステンレス実験台(大) 1台

  ステンレス実験台(小) 1台

  実験用イス 1脚

OPE1室(231室)

  クリーンルーム

  洗面流し台 1台

  手術台 1台

   実験用イス 1脚

OPE2室(232室)

  クラス1000クリーンルーム

  当面は使用しない

  洗面流し台 1台

  ステンレス実験台 1台

  ツアイスUNIVERSAL S3手術顕微鏡 1式

  実験用イス 1脚

OPE前室

   動物研究センター貸し出し実験機器の保管

  実験室エリアの内線電話(5395)

  流し台 1台

  手術器具用オートクレーブ 1台

  

発生工学室(111室)

  顕微授精システム(オリンパス) 1式

  CO2インキュベーター 1台

  流し台 1台

   実験用イス 1脚

感染実験室<P2>(114室)

    ・感染動物飼育室(バイオ2000, 4×4ボックス)を備え、マウス・ラットの感染実験に対応。

    ・飼育管理は実験者が行う

    ・利用規程については検討中

   オートクレーブ

    安全キャビネット(クラスUA)

    ステンレス実験台

    内線電話(5389)、前室間インターフォン

処置室(129室)

    ステンレス実験台

    実験用イス

    ウサギ用保定器

 

6.清浄エリアの利用

 1)入退出手順

    ・オートロックドアに暗証番号を入力[****E]して解錠し、更衣室に入る。

    ・スノコの手前で外履きを脱ぐ。(上着はスノコ手前のハンガーにかけ、貴重品は鍵付きロッカーに保管する)

   ・外履きをシューズボックスに入れ、殺菌スリッパボックスに入っているサンダルに履きかえる。

    ・事務机の上に置いてある入退室管理簿に必要事項を記入する。

    ・持ち込む実験器具等は表面をアルコールスプレーにて消毒する。

    ・手洗い後、棚に用意されているマスク・キャップ・予防衣・(ゴムまたはビニル)手袋を身につけ、各飼育室、実験室へ入室する。

    ・退出時はマスクとキャップ、ビニル手袋は可燃ゴミ、ゴム手袋は不燃ゴミに分別して入れる。予防衣は回収ボックスへ入れる(当日中に再入室する場合、予防衣は指定のハンガーに掛けて再利用する)。

    ・手洗い後、入退室管理簿に退室時間を記入する。

    ・スノコ前でサンダルを脱ぎ、所定の位置に戻し退室する。

  《要注意事項》

    ・検疫室の通り抜けは、災害時等の緊急時を除いて禁止します(清浄バリアが破綻するため)。

    ・CVエリア立ち入り後、清浄エリアへの立ち入りは禁止します(動線の逆行)。

2)動物の搬入

   ・飼育スペースがあることを受付に確認した上で、実験動物注文票を作成し、発注手続きを行う。

   ・生産業者から動物が届いたら、受付より実験者へ電話連絡を行う。

   ・遺伝子組換え動物は、センタースタッフ立会いの下で搬入を行う。

   ・遺伝子組換え動物以外の動物は、輸送箱に貼られている、搬入飼育室・ラック等が書かれたラベルの指示に従う。

   ・動物の搬入は基本的に実験者が行う。緊急の用件で搬入が行えない場合は、必ず搬入日午前中までに受付へ連絡する。

   ・搬入の際は入室伝票(更衣室にある)とケージラベル(各飼育室にある)に必要事項を必ず記入する。

   ・動物は前室に用意してあるケージに収容し、用意してある給水ボトルを挿入する。餌は飼育室内にあるので、適量を給餌する。

3)動物の搬出

  ・動物を安楽死させた・死亡した動物を処分した場合等は退室伝票(更衣室にある)に必要事項を記入する。

  ・安楽死させた・実験に使用した場合、ケージラベルに記載されている匹数が異なる場合は実数に書き換える(繁殖による増加はセンター職員が書き換える)。

4)実験

  ・動物を実験室に運ぶ場合は、各飼育室の前室にある輸送用バックにケージを入れて運搬する。

  ・使用済み輸送用バックは所定の場所(洗浄室前の清浄廊下)に置く。

  ・センター外に動物を搬出した場合は、輸送用バック・ケージは倉庫1の製氷機上に置く。

  ・炭酸ガスで動物を安楽死させる場合は、1階は多目的飼育室前、2階はOPE前室にある炭酸ガスで安楽死させる。

  ・動物の死体は一階の倉庫1にあるフリーザーに入れる。

4)実験機器等の搬入出

  ・可搬性の乏しい実験機器については、その必要とする期間において動物研究センター内で保管することは可能です (機器の管理は実験者が行って下さい)。

  ・実験機器を搬入設置する場合には、事前に機器搬入届けを提出して設置許可を得て下さい。

  ・実験機器搬入はセンター職員の立ち会いの下で行います。

5)エレベーターの規格

  間口:900mm×2,100mm

   容積:1,300mm×1,400mm×2,250mm

  定員:11名

  最大積載:750Kg

7.CVエリアの利用

 1)入退出手順

    ・暗証番号を入力[****E]して自動ドアを開ける。

    ・スノコ手前で外履きを脱ぐ。(上着は廊下にあるコートハンガーにかける。貴重品に注意!)

    ・外履きをシューズボックスに入れ、シューズボックス上に置いてある入退室管理簿に必要事項を記入する。

    ・各飼育室専用のサンダルに履き替える。

    ・持ち込む実験器具等は、アルコールスプレーにて表面を消毒する。

   ・前室の流しで手を洗い、マスク・キャップ・予防衣・手袋を身に着けた後、飼育室・処置室へ入室する。

    ・実験後はマスクとキャップ、ビニル手袋は可燃ゴミ、ゴム手袋は不燃ゴミに分別して入れ、前室の流しで手洗いを行う。

    ・スノコ前でサンダルを脱ぎ、所定の位置に戻す。

    ・入退室管理簿に退室時刻を記入し、退出する。

    ・退出時にはドアは自動で開く。

2)動物の搬入

    ・飼育スペースがあることを受付に確認した上で、実験動物注文票を作成し、発注手続きを行う。

    ・生産業者から動物が届いたら、受付より実験者へ電話連絡を行う。

    ・輸送箱には飼育ケージ番号を記載したラベルが貼られる。

    ・動物の搬入とケージ収容は基本的に実験者が行う。急用で行えない場合に限り、必ず搬入日午前中までに受付へ連絡する。その場合はセンター職員が搬入・ケージに収容する。

    ・搬入する際は入退室伝票とケージラベルに必要事項を必ず記入する。

    ・動物は用意してあるケージ(エサは予めセンターで入れておく)へ収容する。

3)動物の搬出

    ・動物を安楽死させた場合には、退室伝票に必要事項を記入する。

    ・実験により動物を安楽死させた場合には、ケージのラベルを必ず外す。

    ・安楽死に用いる炭酸ガスは、処置室に設置する予定です。

4)処置室の利用

    ・備品:ステンレス実験台、吸入麻酔器(イソフルラン)1台、保定器、体重計

    ・使用する際は、事前に受付へ予約する。当日でも予約がなければ使用できる。

    ・使用する際、処置室扉に下がっている札を「空き」から「使用中」へ裏返す。

    ・使用後は実験台の清掃を必ず行い、保定器は洗浄室へ持っていく。「使用中」の表示を「空き」に戻す。

その他補足事項

   ・飼育室扉等にはのぞき窓があります。適宜、人の有無を確認する際に利用して下さい。注意点として、手を離すとフタは枠に衝突して騒音を出します。手でフタを保持しながら静かに閉じて下さい。

   ・動物研究センターではエーテルの使用を認めていません。

   ・動物死体は倉庫1の保管フリーザーへ入れて下さい。

   ・動物死体の回収は毎週金曜日です。

   ・エーテルを使用した動物はフリーザーへ入れることができません。